日本財団 図書館


 

116-1.gif

 

J-lay方式には、大水深域での小径パイプの敷設工法として、図-3.2.2の左図に示すようなReeled Pipe Methodがある。
その他、上記2方式とは異なる方法として、パイプライン曳航方式がある。これは浅海域で、小径パイプ群を陸上でブレハプ加工し、曳航して敷設した特殊な例である。以下の項で、上記の内容を説明する。

 

(2)S-lay(or Stinger laying)方式
S-lay方式は伝統的な敷設工法で、よく知られた技術として、以下のものがある。
1)Single-pipe laying法:一般的な工法で、1本のパイプライン毎に敷設する方法である。
2)Piggyback(or Bundle)pipelaying法:2本またはそれ以上のパイプラインの束を敷設するもので、小径のパイプラインでテンショナーを通す長さが長い場合に行われる方法である。そして、異なるパイプラインを敷設船上で併行してプレハブ加工し、受台や止め帯を用いて、船尾近くで束ねられパイプラインの束として海底に敷設する。従って、Single-pipe laying法の場合と同様、着底点の監視が重要である。
一般に、本工法はパイプラインが互いに近接して、建設されるとか、特殊な間隔を保持するとかの制約があるような特殊な場合しか用いられない。そのような例として、British GasのNMDプロジェクトでは、36”φと3”φの併行したパイプラインの敷設において始終端での設備との取合い及び中間部での土中埋設、更に、平面曲線の存在等の制約条件より、Piggyback方式を採用し、特に、曲線部では敷設バージ(McDermott DLB 1601を使用)に2種のスティンガーを設置したデュアル方式を開発し、工事を行っている。
S-lay方式では、敷設バージの船尾に曲面をもたせたスティンガーを設け、バージ上で水平になるよう押え込み、パイプの海底への着底からバージ上までの全体形状がS字形状となる。従って、パイプは曲線部で大きな曲げ応力を受ける。この施工時の付加荷重でパ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION